これからYouTubeなどの歌ってみたを始めようと思っている方の中には、どんな機材を揃えればいいかわからない方は多いのではないでしょうか。最低限必要な機材や予算など、わからないことが多いですよね。今回は歌ってみたに必要な機材についてご紹介します。
録音に必要な機材を用意する
本格的に歌ってみたを始めるために最低限必要な機材を揃えましょう。
- パソコン
- マイク(ケーブル・スタンド含む)
- オーディオインターフェイス
- DAW
- イヤホン(ヘッドホン)
最低限これらの機材が必要です。
クオリティは落ちますが、スマホやイヤホンのみで完結させる方法もあります。スマホでの録音方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
パソコン
パソコンを歌ってみたのみで使用する場合は、そこまでハイスペックなものを用意する必要はありません。とはいえ、あまりにも非力なスペックだと、途中で止まる・処理落ちするなどのトラブルが頻発する可能性があります。
パソコンは既にお持ちの方も多いと思いますので、古すぎず最低限のスペックがあればそちらを使っても問題ありあせん。まだお持ちでない方は、安く手に入れるなら中古品から選ぶのもおすすめです。
ここでは、価格と性能のバランスが良いスペックを紹介します。
種類 | おすすめスペック |
---|---|
CPU | Core i5(Core i7以上なら安心) |
メモリ | 最低でも8GB |
SSD | 128GB以上 |
画面サイズ | 13~14インチ |
「Mac」 or 「Windows」?
歌ってみたに使用するパソコンのOSは、基本的にMacかWindowsの二択です。ひと昔前までは楽曲制作はMac一択であると言われていましたが、現在ではWindowsでも十分な楽曲制作ができます。
どちらがいいかは優先度によって変わり、同じスペックで比較するとWindowsのほうが値段が安いです。一方で、WindowsはGarageBandやLogicなど、人気のある一部のソフトウェア・ハードウェアが使用できないデメリットがあります。
Macはおしゃれかつ高品質で、対応可能な楽曲制作ソフト・ハードウェアが豊富です。また、同じApple社のiPhoneと互換性が良いので、iPhoneユーザーに適しています。
一方でMacは値段が高く、頻繁に行なわれるアップデートについていく必要があり、バージョンの互換性でアプリが使用できなくなるなど、OSの管理が少し大変です。
マイク
マイクは大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。歌ってみたで使用するなら、コンデンサーマイク一択です。下記の表はそれぞれの特徴をまとめたものです。
マイクの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ダイナミックマイク | ・価格が安い ・狙った音だけ集音しやすい ・ライブでのボーカルは基本こちら ・楽器類に使用されることが多い ・耐久性が高い | ・感度が低い ・高域の煌びやかさや解像度が低い ・音の立ち上がりが遅い |
コンデンサーマイク (推奨) | ・感度が高い ・ボーカルやアコースティック楽器など繊細な録音に最適 ・音の解像度が高い ・オケへの歌の馴染みが良い | ・価格が高い ・耐久性が低い ・ファンタム電源という特殊な電力が必要 ・ハウリングしやすい |
リーズナブルな価格で購入できる高コスパなコンデンサーマイクです。安価ながら高感度で、20Hz-20kHzの広い周波数特性をもっています。ハイエンドモデルの音質には及びませんが、この価格帯のマイクの中では優秀で、ボーカルマイク入門用におすすめです。
オーディオインターフェイス
初心者にとって理解が難しいとされるのがオーディオインターフェイス(オーディオインターフェース)です。初心者向けなので詳しい解説はここでは省略しますが、マイクとパソコンを繋げる仲介屋さんのように思えばわかりやすいかと思います。
とはいえ、コンデンサーマイクを動作させるのに必須で、音質や快適性などに影響する非常に重要な機材です。モデルによってスペックや価格の幅が広いので、非力過ぎずオーバースペックにならないよう注意しましょう。
種類 | 最低限のおすすめスペック |
---|---|
マイクインプット数 | 1ch以上 |
サンプリングレート/ビットレート | 48kHz/24bit以上 |
ファンタム電源 | あり |
ヘッドホンアウト | あり |
約1万円と低価格でありながら、高音質・低レイテンシーのオーディオインターフェイスです。入出力数は最小限ですが、歌の録音であれば十分なパフォーマンスを発揮します。オーディオインターフェイス入門機として非常におすすめです。
オーディオインターフェイスの基本知識は下記の記事で解説しています。ご覧いただければ幸いです。
DAW(Digital Audio Workstation)
DAW(ダウ)とは、楽曲制作に使用されるソフト・アプリケーションのことです。DAWにはたくさんの種類があり、その多くは無料版・スタンダード版・プロフェッショナル版など、メーカーごとに表記は違いますが、3つほどのグレードがあります。
歌しか録音しない初心者の方であれば、無料版DAWでも十分なレコーディングが可能です。無料版DAWは公式HPからのダウンロードのほか、オーディオインターフェイスに付属されていることが多いので、どんなDAWが付属されているかチェックしておきましょう。
一方で、DAWはグレードが高い方が、コードアシスタント機能のような初心者に嬉しい機能が搭載されていることが多いです。本格的に作曲などを始めるなら、無料版でDAWの基本的な原理を把握したらすぐにグレードを上げるのもよいでしょう。
イヤホン(ヘッドホン)
イヤホンまたはヘッドホンは、安いものでは数百円のものからあり、手軽に歌ってみたを始めたい方はそれらの安価なものでも良いでしょう。しかし、良い耳を育むためにも、早い段階でそれなりのモデルを購入するのがおすすめです。
楽曲制作には、一般的なリスニング用イヤホン・ヘッドホンよりも、音に味付けがされていないモニターヘッドホンが適しています。
1万円台で購入できるモニターヘッドホンの中でも人気のモデルです。レコーディング・ミキシング・DJ・トラックメイカーなど幅広いシーンで採用されています。低音もしっかりと聞こえ、若干タイトなサウンドが特徴。
コストパフォーマンスに優れているので、最初のモニターヘッドホンとしておすすめです。
機材を一式揃えるのに必要な料金相場は?
パソコンを既に持っていると仮定して除外すると、それ以外の上記の機材を揃えるのに必要な料金相場は、全て安い価格で買い揃えた場合、4万円程度です。
初心者の方や長く続けることができるか自信がない方は、一旦低価格で揃えてから徐々に機材をアップデートしていくとよいでしょう。
一方で、長く続ける自信のある方や、歌ってみた以外の楽曲制作予定のある方は、最初から高品質な機材を揃えたほうが無駄な初期投資をせずに済みます。
歌ってみたに最適なセット売りもおすすめ
必要な機材を別々に購入するのは煩わしいという方は、歌ってみたに最適な初心者セットがおすすめです。
セット内容は商品によって異なりますが、オーディオインターフェイス・ヘッドホン・マイク・ケーブル類・マイクスタンド・DAWなどが揃っており、パソコンさえあればすぐに録音を始めることができます。
まとめ
歌ってみたをゼロから始めるためには最低限の機材が必要です。パソコンを除くと4万円程度から揃えることができます。購入した後に後悔しないように、この記事を参考にしていただけたら幸いです。