今回はベースアンプのヘッドの名機、Aguilar DB359についてのコラム記事です。フルチューブの極上のサウンドは、全てのベーシストに一度は弾いてみてほしいと願います。
「Aguilar DB359」とは?
Aguilar DB359は、7本の真空管を採用したフルチューブベースアンプヘッドです。アメリカのベースアンプ・プリアンプブランド「Aguilar」は、トップクラスのエンジニア・デザイナーによって製品開発を行なっています。DB359は、プロベーシストからも長く愛されている高級モデルです。
コントロールは、左からVOLUME・ TREBLE・MID・BASS・MASTERのシンプル仕様で、Bright・Deepスイッチやダイレクトラインアウトを標準装備しています。現在は残念ながら廃盤となってしまいましたが、非常に人気のあるレアなベースアンプヘッドです。
Aguilar DB359の音
音はとにかく素晴らしいの一言。。。で終わるわけにはいきません(笑)。
しかし本当に語彙力がなくなるほどに素晴らしいサウンドです。真空管アンプらしいサチュレーションがかったあたたかいサウンドで、柔らかいながらも輪郭がくっきりしています。雑に音を作っても良い音だと感じさせるほどです。
出力200Wと控えめですが、全くそれを感じさせないほどのパワー感があり、力強いというよりも、とにかく音が抜けます。抜けまくりです。存在感がありながら悪目立ちする感じではなく、幅広い音色・ジャンルに対応します。
筆者は有難いことにこの名機と縁があって、レコーディングでもずっと使用しているほど、今では1番のお気に入りベースアンプです。
文句のつけようがない名機にも欠点が
ここまで文句なしに褒めちぎっているAguilar DB359ですが、欠点があります。それは、重量が重いこと。サイズ感は一般的なベースアンプ程度なのですが、とにかく重いです。ヘッドアンプの軽量・コンパクト化が進み、それに慣れてしまった方は驚くかも(笑)
25kg程度あるので、8発ユニットのキャビの上に持ち上げて乗せるのは、まぁ〜大変です。もし手に入れた方は落として足を潰さないように注意してください。
あとは、中古で入手するにしても価格が何十万もすることや、そもそもお目にかかれる機会自体が少ないことでしょうか。しかし、これらの欠点は極上のサウンドの前では些細なことです。
最後に
自分はベーシストではないのでAguilar DB359の細部までは説明できませんが、とにかく素晴らしいアンプなのは間違いないです。もしこの銀メッキのアンプを見つけたら、是非音を出してみていただけたらと思います。そして持ち上げてみてください(笑)。慣れない初のコラム記事でしたが、少しでもAguilar DB359の魅力を知っていただけたら幸いです。